中国の最新無人スーパーに行ってみた
会社の近くに話題の無人スーパー!があったので行ってみました。前回特集した最新型自販機を出している京東の「京東X無人超市」です。
結論から言うと、まだ完全無人では無かったし、そこまでユーザーエクスペリエンスが良かったとは思わなかったですが、近未来感に感動を隠せませんでした。(ちょっと興奮しすぎて涙が出ちゃったのはここだけの話です)
まずは実践から。今回はちょっと文章と写真だけじゃ分かりにくいかも。
- 店内に入る前にゲートがあるのですが、手すり部分に、さっきのQRコードをかざします。そして目の前にあるモニターのカメラが顔を認識、QRコードに登録した顔写真と一致するとゲートが開き、無事店内に。最近いろんなところで使われてきた顔認識がここにも!
- 普通に買いたいものをとります。店内の品揃えはスーパーというよりコンビニでした。違うとしたら、商品一つ一つに RFID ラベルと呼ばれる無線通信を用いた白いシールが貼ってあることです。
- 肝心の支払い。写真のようなお会計用の通路の真ん中に立ち、モニターについているカメラを見ます。カメラが顔を認識すると、奥のドアが自動で開くので、外に出ます。はい、お買い物終わり。
ちょっとまった、支払いはどこいったんや?
そういう声が聞こえるので、お会計用通路を通るときに起こった出来事をまとめると
①商品に貼られているRFID ラベルによって、何を買ったか機械が自動で把握、金額を算出。
②通路にあるカメラが自分の顔を認証
③その顔を登録しているアカウントに紐付けているウィーチャットペイから自動で金額が引き落とされます。
顔認識+自動決済+RFID ラベルを屈指した、スーパー(というかコンビニ)。近未来でしょ?ただ実際に使った感想としては
・特に便利になってねえ
何よりも入口と出口の顔認識の反応が遅い。どちらも7秒ほどかかったと思います。しかし店員さんによると京東本社にある同じ無人店舗のカメラの反応の方が良いと言っていたので、ここはまだまだ短くなっていくと思います。将来的には、立ち止まる時に瞬時に認識してくれたら、もっと便利です。あと、このお店は入口と出口が一つしかないから前のお客さんがモタモタしてたり顔認識に時間がかかったりすると、さらに遅くなりますね。
・無人じゃねえ
まだ新しい形態のコンビニということもあってか、先進的すぎてついていけない人のために誘導員が居たし、また商品を並べるのも人です。ただ、誘導員に関しては、人々が慣れていくにつれて多分すぐに居なくなるんだろうなと予想。
・他のコンビニより安め
例えばドリンクとインスタントの鍋を買ったのですが、他のコンビニと比べると10%ほど安かったです。やはり人件費が安いことが理由だと思われます。
ちなみにこの無人店舗は2017年の10月時点ですでに京東の本社にあり、現在北京には5店舗あり、さらに京東は2018年には全国で100店舗以上開店すると発表しています。最新技術を取り入れる速さと、それが拡大する速さは、やはり中国らしいと言わざるを得ません。数年後にはこれがコンビニ/スーパーのスタンダードになっているかも。ということで、今回は京東の無人スーパーの特集でした!今後、京東という会社自体についてもまとめていければと思います!