Weekly China

https://note.com/weekly_china に移行しました。 中国在住の著者が、①中国の最新のビジネスや技術を中心に ②現地にいるからこその実体験を交えつつ ③日中英あらゆる媒体を使い、多角的に報じるブログです!

中国全土に広がる謎のボックス

大家好!突然ですが、この電話ボックスをちょっと大きくしたみたいなの、なんだと思います?

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実はこれカラオケです!今日は中国で爆増するミニカラオケ(迷你KTVについて紹介します。知ってると思いますが、カラオケは日本で誕生し、英語名がKaraokeというほど世界に広まっています。中国も例外ではなく、どの都市にもカラオケ店があります。その中国で誕生し、ここ数年急激に数を増やしているのが、このミニカラオケです。というかこれこそカラオケ「ボックス」ですよね。

 

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 中は最大二人まで入れて、マイク、イスとそして大音量は流せないためか、歌うときに使うヘッドホンが二個ずつあり、後はテレビ画面と選曲機械があります。使い方は簡単、Wechatで選曲機械に表示されたQRコードを読み取り、ユーザー登録、そして歌いたい時間だけWechatで支払います。現金を入れるところは残念ながらありません。そして、歌唱タイム。なかなか音質が良くて、ヘッドホンをするので、自分の声が普通のカラオケよりもダイレクトに聞こえます。歌っているときは自動録音され、終わったら登録しているWechatに送られてきます!Wechatのタイムラインに投稿しろということなんですが、いくら僕の美声でもちょっとハードル高いっすね(ちなみに、LINEのタイムラインと違い、Wechatのタイムラインはかなり活発です) 

まあでも、自分の歌声を客観的に聞くのは歌の上達にいいので、全国のボーカリストのみなさんはこれを使わないわけにはいかないですね。

 

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ただ、問題がこのカラオケ機、30分で50元(約800円)します。日本でもだいぶ高い方だと思うので、物価の比較的安い中国では体感価格はもっと高いです。じゃあこんな高いカラオケ、どこで流行っているの?そこが重要な点です。

 

 このミニカラオケは、すでに中国の大都市だけでなく様々な中小都市でも流行っていますが、主に置かれているのは、ショッピングモールや映画館付近です。ところで、ショッピングモールのレストランの待ち時間が30分あったり、映画まで後20分ある時って中途半端な時間なので、手持ち無沙汰になることってありませんか?まさにその隙間時間を利用したものがこのミニカラオケで、一回あたりの利用時間が短く、また手続きも無人で簡単なので、暇つぶしには最適なものとなっています。たとえ少しの時間でも、消費活動に回させようとする努力がみえますね。

 

ちなみに、上記の写真は北京首都空港の国際ターミナルでとりました。まさか飛行機乗る五分前に歌えるとは思わなかったです(笑) このように、空港や地下鉄の駅がある地下通路なんかにも置いてあります。人の通行量が多くて、待ち時間が発生するようなところは、大体ビジネスチャンスです。でもこれ、一人カラオケ需要や隙間時間の発生はあるものの、日本で導入したところで、人目を気にして避けてしまうのであまり流行らないのではと思います。というのも、ボックスの三辺がガラス張りになっていて、横はカーテンで遮ることができますが、後ろは丸見えなので、、

(たぶんあえて中が見えるようにしているのは、中であんなことやこんなことが行われないようにするためだと思ってます) 

 

ということで今週はここまでで、中国で爆増する謎のカラオケボックスの話でした!

来週は、このカラオケボックスを、よりビジネスの観点から見ていきます。