中国の東大!北京大の寮で見つけた小さなIoT
記念すべき一つ目の記事は、僕が北京に学生団体の活動で行った時、ホテルのランドリーサービスがとても高く、友人に北京大の寮の洗濯機を使わせてもらった時の話です。
この洗濯機、ブランドはハイアールなのですが、ただの洗濯機ではありません。
なんとスマホアプリと連動しており、アプリ上で様々なことができます。
まず、アプリを開き、何をしたいか選びます。普通の洗濯、靴の洗濯、そして乾燥があります。次に位置情報により最寄りのアプリ対応洗濯機が表示されるので、それを選択し、最後に速洗などのオプションを選択し、予約完了。どのくらい時間がかかるかも表示されます。その後、十分以内に指定した洗濯機の元に行き、洗濯機に表示された確認コードをアプリに入力後、支払いはもちろん電子決済で!
さてこれが導入された背景を考えてみましょう。まず前提に、中国の大学生は基本的に集団で大学の寮に住んでいます。人数は、一部屋少なくとも四人で、六人以上のところなどもあります。なかなか考えられないですよね笑 そうなると、トイレやお風呂はもちろん、洗濯機も全てシェアされます。しかし、昔は限られた数の洗濯機を使うために、洗濯機の前にわざわざ行列ができたそうです。行列ができなくても、洗濯しようとしても、誰かが使っていたから待たないといけなかった、なんてことは頻繁に起こります。
この問題をIoT洗濯機が解決しました。今では、行列を作ったり、洗濯機が空いているかわざわざいって確認する時間なんていりません。アプリで先に、空いているものを予約し、また洗濯が終われば、スマホに通知がきます。
ちなみにこのハイアールの洗濯機、なんと北京大に導入されたのは2015年なのだそう。基本的には大学の寮やホテルなどにあります。大学生が寮に住むこと、そして電子決済が極限まで広まっているという中国独特の背景がゆえに、誕生したIoTの良い例だと思います。
実は、このアプリ、他にも面白い機能がいっぱいありますが、それはまた次回以降で!ここまでのご閲読ありがとうございました!