Weekly China

https://note.com/weekly_china に移行しました。 中国在住の著者が、①中国の最新のビジネスや技術を中心に ②現地にいるからこその実体験を交えつつ ③日中英あらゆる媒体を使い、多角的に報じるブログです!

ByteDanceにあった超最新型自販機

 


ちょっと会社ですごいものを発見したので、ミニカラオケを詳しく見るという今週のプランを変更。

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見たらわかるように、ドリンクがたくさん入っている冷蔵庫っぽいものですが、実は最新型自販機。(中国語名を直訳するとスマートコンテナって書くんですが、ちょっとよく分からないので自販機って言わせてください笑)

 

これがあったのは、会社の自分の席の目と鼻の先。ただの自販機かと最初思ってたら軽く想像を超えてきました。というのも、最近話題の無人店舗と同じ技術を使っていたからです。どういうことか。いつも通り実際に使ってみましょう。

 

 

初回はQRコードを読み取って、Wechatと連携させます。10秒もかかりません。登録ができたら、初回はそのままで自販機の扉が開くのですが、2回目から使用する時は、

1.WechatQRコードを読み取ります

2.すると、冷蔵庫の鍵が自動解除、10秒以内に扉を開きます

3.欲しいドリンクを取って扉を閉める

 

 

はい、終わり。あれ、支払いは?と思いますよね?そこがポイントです。実は、冷蔵庫の中にあるカメラが、どの商品を取ったか瞬時に判断し、その値段分をWechatと連携している口座から自動で引き落としています

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見せつける必要はないです

 

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自動支払い後に通知が来ます

無人店舗の仕組みとして聞いたことがあったのですが、まさかこんなにもみじかにあるとは思いもしなかったので、最初に体験した時にはかなり興奮して同僚に惹かれました笑 しかし、それほどインパクトがあるものだと思います。特に、技術自体よりも、それの浸透の速さがやはり中国らしい感じました。実際に、京東という会社は、2017年から大都市のオフィスといったパブリックスペースを中心にこの自販機を展開し始め、今年の年末までには5000ヶ所に設置する計画があるそうです。

 

最後に、ただこれ別に普通の自販機でよくね?っていう声が聞こえたのでそれに一言で答えると、置く側の理由としては圧倒的にコストが低いからです。

このタイプの自販機の生産コストは量産体制が確立していない現段階ですでに、通常の自販機のコストの3分の1から5分の1と言われています。また、中のカメラはどの商品を取ったか記録するのと同時に、リアルタイムで在庫を監視し、少なくなると補充するよう通知を送るので、補充を効率化します。そして、通常の自販機の内部にある様々な機械や部品ががなくなったため、モノをより多く置けることもコストを下げています。

消費者としては、棚になっていろんな物が収納できることになったことで、購入する物のバリエーションが増えたことが一番のプラスだと思います。体感では、商品を手に入れるまでのスピードも多少は早くなっていますね。

  

今週は最新型の自販機について話しました。他にも目を凝らしてみたら、町中に新しい技術が散らばっているんだろうなぁ、そう思わされた出来事でした。

 

参考にしたサイト

https://36kr.com/p/5143680.html